2023年は1st フルアルバム「Indoor Newtown Collective」をリリースし、
東名阪ワンマンライブや初の海外公演として台湾・Emerge Music Fesへ出演、
Wez AtlasやDeep Sea Diving Clubらを招いて開催した初の全国対バンツアーなど精力的な活動を経て、新たなフェーズに突入したYAJICO GIRL。

フロアを気持ちよく盛り上げることへの意識が強くなった彼らが、
ダンスミュージックの側面を全面的に打ち出した「APART」と同時期に制作
をしていた今作「MissU」。Teje(MUSIC FOR MUSIC)との共同アレンジにより、
JerseyClubのビートを取り入れながらバンドサウンドのダイナミズムも存在
感をしっかり残した彼ららしいバランス感覚が発揮されたダンスポップミュージックに仕上がった。
特に、ビートにハマったメロディーや譜割のリリック、リフレインされる
”I miss U”や、サビが英語詞になっているというこれまでになかった表現など、リズムと言葉が一体となって、音に身を委ねる気持ちよさが追求された一曲になっている。

リズムとのハマりを意識した言葉を軸に据えて作り上げられた歌詞ではある
が、恋愛における寂しさをテーマに据えながら、デジタル時代ならではの朝の
ルーティンの様子や、誰しもが ’何か’ に依存して暮らしていたりすることと、
その依存しているものへの心許なさなど、現代的なムードで広い意味での
心の支えを失うことへの不安を吐き出すようなストーリーが綴られている。
冒頭のくぐもったサウンドや歌の表現にはそんな主人公の様子がナレー
ションで語られ、そういうドラマが始まるかのようであったり、Vo. / Composerである四方颯人の音楽的探究心と言語感覚が形象化されたサウンドとストーリーテリングの掛け合わせも楽しんでもらいたい。

YAJICO GIRL
Gt. 吉見和起/ Gt., MM 榎本陸/ Vo. 四方颯人/ Ba. 武志綜真 / Dr. 古谷駿
5 人編成で自身の活動スタンスを「Indoor Newtown Collective」と表現する。2016 年「未確認フェスティバル」「MASH FIGHT」など様々なオーデションでグランプリを受賞。
音源制作・アートワーク・MusicVideo の撮影から編集、その他ほとんどのクリエイティブをセルフプロデュースしている。
2020 年より活動拠点を地元・大阪から東京に移し、活動の幅を勢力的に拡げている。