記念すべき配信第一回目の2組目は、福岡在住の3人組音楽団体「パコ・デ・ラシコ」。

▼メンバー▼
天野孝星(Gt/Vo)・江副泰亮(Gt/Vo)・倉持瑞生(Manipulator)

ライブは1stシングル『last night』収録の『sweety』でスタート。
浮遊感満載のムーディなイントロは、70年代のニュー・ソウルを彷彿とさせます(いったい、あなた達はおいくつですか!?)。
ギター2本とシンプルなトラックだけで構築される美しい音像に、すぐさま耳を奪われます。
ハスキーな江副泰亮が歌い出し、ハイトーンな天野孝星が続く。やがて2人の声がハーモニーへと変わって行く流れは、足元が地上から浮いているような不思議な感覚に。初めて感じたこの衝撃は、言葉にしがたい感動がありました。

2曲目は『shower』。1曲を通して一心同体のハーモニーが繰り返されるナンバー。スロウで静かな曲ながら、まるで青白い炎のような情感が潜んでいるかのようです。

ここで天野孝星によるMC。
「このような形のライブは自分達、はじめてなので興奮しております」という言葉に、この配信という試みに熱い思いが込められていることを感じます。

そして3曲目は『コキュウ』。この曲は、まず天野孝星のヴォーカルで始まった後、サビで江副泰亮の声が重なり。アンビエント感たっぷりの間奏(倉持瑞生のトラック・メイクのセンスの良さに脱帽!!)の後、2ndヴァースは江副泰亮のヴォーカルで始まり、後に天野孝星の声に変わるという。まさに“Wヴォーカル”の特性を生かした構成が見事です!とくに楽曲の終盤、天野孝星がハイトーンで歌い上げるパートには心震わされました!!

4曲目は『Hadashi』(こちらも1stシングル『last night』収録曲)。2人のヴォーカル・ワークがリアルに響いてくる、胸を打つLOVE SONG。この曲でも、倉持瑞生による空間を生かしたバック・トラックの妙技に耳を奪われます。

そしてラスト・ナンバーの『slow』へ。こちらは2ndシングル『slow/Fool』からの1曲。タイトル通り一段とスロウなテンポが施され、聴くものをゆっくり、ゆっくりと深い歌世界に惹き込んで行きます。2人のヴォーカルが一段と際立ち、色気ある歌詞と相まって“大人モード”が全開。聴き終えた後も、「スロウテンポに夜を揺らし～♪」というサビのフレーズが頭の中でループしています。

3人編成というミニマルさを感じさせない個性溢れる音楽性が、とにかく新鮮なバンドでした!!

素晴らしいパフォーマンスをありがとう!!　パコ・デ・ラシコ!

SET LIST
1.sweety
2.shower
3.コキュウ
4.Hadashi
5.slow

Information
◆1stシングル「last night」
◆2ndシングル「slow/Fool」
https://pacodelacico.wixsite.com/pacodelacico/discography

◆Music Video
https://pacodelacico.wixsite.com/pacodelacico/works

◆Lylic
https://pacodelacico.wixsite.com/pacodelacico/lylic

◆Twitter
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