九州炎為楽団 | 2020.12.28
九州炎為楽団
【Art title 】12/25(金)ライブレポート
【Art title 】12/25(金)ライブレポート
記念すべき配信第一回目のトップを飾ったのは、福岡在住の5人組バンド「Art title」。
▼メンバー▼
山本大斗(Vo/Gt)・コモリタケル(Gt)・吉川颯(Gt)・長野詠吉(Ba)・栗原廉(Dr)
ライブは1st EP『イドとエゴ』に収録されている『渇き』で幕開け。ヴォーカル・山本大斗による“ギター・リフ”と“歌”だけで始まるこの曲は、ライブのオープニングに相応しく、心地よい緊張感をおびたナンバー。
やがてバンド・サウンドに切り替わった瞬間に訪れるトリプル・ギター、ベース、そしてドラムスのアンサンブルが気持ち良く鳴り響き、一瞬にしてArt title独自の“音世界”に惹き込まれます。
2曲目は『垢』。ドラムス・栗崎廉とベース・長野詠吉のコンビネーションによるファンキーでリズミックなイントロが、聴く者のハートをグッとつかむビートを発散。サビからは、コモリタケルと吉川颯によるツイン・ギターが各々違ったサウンド・アプローチを展開し、更に深みのある世界へ。
オープニングの2曲で、完全に彼らの思惑にハマってしまいました!
3曲目は『サヨシグレ』。こちらも1st EP『イドとエゴ』の収録曲。前2曲の雰囲気とは打って変わって軽快なギター・イントロが、また違った世界へと誘います。この曲でもトリプル・ギターの良さが存分に施され、山本大斗が歌う切ない歌詞世界を豊潤な音像が見事に包み込んでいます。
4曲目の『ライラックの白昼夢』は、デジタル・シングルでリリースされている楽曲。
1曲目の『渇き』同様に山本大斗の歌とギターで始まるこの曲は、Art titleというバンドの音楽性が凝縮されているかのような象徴的なナンバー。90’s U.K.ロックの影響を感じさせる重厚かつメロディアスな作風は、多くの音楽ファンの耳と心をとらえて離さないはず!
エンディング間際で最後に歌われるサビの歌詞。
~「逃げ出したくなる夜に/流離(さすら)うキャデラックに乗り/壊れてほどけたフィロソフィー/忘れて走るライト」~
このメッセージが、『ライラックの白昼夢』というタイトルと強烈にリンクして鳥肌が立ちました!!
『ライラックの白昼夢』の余韻から、ゆっくりと熱を冷ますかのように静かに始まる5曲目『カタルシス』(1st EP『イドとエゴ』から3曲目のセレクト)。
しかしながらサビでは、再び轟音ギター・サウンドを背景に感情を爆発させる山本大斗の姿にまたも鳥肌。
そして曲はドラムの音だけを残しながら、ラスト・ナンバー「2001」へ。
前曲『カタルシス』の音世界を引き継ぐ轟音ギター・サウンドの中で、山本大斗が紡ぐ歌詞に向かってバンドのエネルギーが“一つになって行く様”に、このライブの終わりに相応しい文字通りの“カタルシス”を体感。
特にMCを挟まず一気に音楽を聴かせてくれたクールなスタイルも、Art titleの音楽性を物語っているようでした!!
素晴らしいパフォーマンスをありがとう!! Art title!
SET LIST
1.渇き
2.垢
3.サヨシグレ
4.ライラックの白昼夢
5.カタルシス
6.2001
Information
◆デジタル・シングル「ライラックの白昼夢」
https://arttitle.lnk.to/lilac
◆「ライラックの白昼夢」Music Video
https://youtu.be/7LkrFmvhsPQ
◆1st EP『イドとエゴ』
https://arttitle.thebase.in/
◆Twitter
https://twitter.com/art_title_info
text:松田康宏
※転載不可