LIVE REPORT | 2021.08.02

AJICO

「AJICO Tour 接続」6/5(土)鳥栖市民文化会館 ライブレポート

▼メンバー▼
Vo:UA・Gt/Vo:浅井健一・Ba:TOKIE・Dr:椎野恭一・Key:鈴木正人(LITTLE CREATURES)

2000年に結成後、わずか1年で活動休止をしたAJICOが20年振りに新作EP「接続」を5月に発表。
その新作リリース直後、名古屋を皮切りにスタートしたツアー2公演目となる鳥栖公演が6月5日に行われた。

異国ムードを漂わせる会場内のBGMからステージが暗転すると、ほどなくして浅井、TOKIE、椎野、そしてサウンドプロデュースとしてEPにも参加しているキーボードの鈴木の4人が登場。
鈴木が奏でるオルガンが教会音楽のような荘厳さをかもし出す中、UAがケーキを手に即興のバースデーソングを歌いながら登場!

翌日に誕生日を迎えるKey:鈴木へのサプライズでライブの幕が開くというメモリアルな演出が。

やがてステージがグリーンにライトアップされ、TOKIEのアップライト・ベースがボトムの太い音を奏でて始まった瞬間、オーディエンスはAJICOの世界へすぐさまトリップ。
ステージに浮かび上がる5人から放たれるアンサンブルの重心は低く、静かに、そして淡々と聴き手の心中に溶け込んでいきます。

目の前に「AJICO」が立っていることが夢ではなく”現実”と知ったオーディエンスの興奮と感情が、演奏終わりの拍手に憑依している!

20年間の空白を、ポップかつ軽やかに包み込むUAの伸びやかなヴォーカルが際立つ新たなマスターピース。

オーディエンスからの一際大きな拍手を受けて、UAからの「ありがとうございます!うれしいです!!」という感謝の言葉からMCへ。
UA曰く「B.B=美女・ベースの略称」のTOKIEさんに何か質問無いですか?~の呼びかけにお客さんからの「好きなお菓子は?」という質問からメンバーが好きなお菓子談義に。それからメンバー全員に話が廻り、終わりそうにない空気を察した浅井からの「そろそろ曲にいかない?」の一言でピタリと話を止めたと思ったら…~新曲です!~と。
MC中の陽気な姿から一瞬にして”シンガー:UA”に変身していきなり唄に入り込むスゴさ!!!

UAのストレートで力強い歌声は、会場最後列まで光を放つレーザービームのよう。

ただ感服しながら音世界に浸っているうちに、気が付けばあっという間に本編が終了。

アンコールでは、UAから今夏福岡でのイベント『NEOLAND』にAJICOが出演!のニュースが発表され、会場からは喜びの大きな拍手が!

最後は、【イノセント=純潔さ】を持つ2人のヴォーカリストによって2021年によみがえり、
音楽/言葉(歌詞)が持つ唯一無二の力が聴くものすべてを浄化していました。

まだまだ言葉では言い尽くせない”感動”と”驚き”が本当にたくさん、たくさんありすぎた贅沢極まりない時間でした。
たった5人の人間によるライヴ演奏で、こんなにも豊潤な音楽が享受できるなんて!!

更には。

UA、浅井健一/BLANKEY JET CITY/SHERBETS、AJICOという複数名義の音楽がライブを通じて”ひとつの音楽”として奏でられていることも、
この日感じた驚くべき事象のひとつ。
TOKIE、椎野、鈴木の3人による無限大の演奏が、AJICOはもとよりUAと浅井健一が発する音楽のすべてに融和しているのです。

8/28(土)福岡市民会館で開催される『NEOLAND CASE.1』で、この感動が再び。

「8月28日、また会おうね!」。
最後にそう言ってステージを去ったUAと、4人のメンバーの姿が脳裏に焼き付いて離れません。

みなさまも、この「感動体験」を『NEOLAND』で♪

《TEXT:松田康宏(LAND) 撮影:岩佐篤樹》
※許可のない転載は不可

Linkfire: https://jvcmusic.lnk.to/AJICO
Website: https://www.jvcmusic.co.jp/ajico/
YouTube Channel: https://www.youtube.com/c/AJICOofficial
UA http://uaua.jp
浅井健一 https://www.sexystones.com/
TOKIE https://www.tokie-official.com/
椎野恭一 https://kyoichi-shiino.jp/